「オーメン ザ・ファースト」感想

知り合いの枢機卿の計らいで、
イタリアの修道院にきた修道女見習いのヒロインは、
やがてその修道院の奇妙な部分を目撃し、
陰謀に巻き込まれていく…というあらすじ。

オーメン」前日譚です。
エクソシスト続編が、ほーん…って出来栄えだったので舐めてたけど、
こちらはなかなかよかった。
恐怖表現はクラシックな感じで、
無印リスペクトのオカルトホラーです。
どっちかといえば悪魔より人間の狂信が気持ち悪い。

げろがあります。
当然ながらグロテスクな出産シーンがあるので苦手な人は注意。
眉毛のキリッとした美女が複数出てくるので、
眉毛好きの人におすすめ。
画面いっぱいのモザイクがあるので、
モザイクを見ると興奮する人におすすめ。

ねたばれ

死に方に無印リスペクトが感じられた。
ブレナン神父、あれを見たならなんで素早く避けないんだよ!

アンチキリスト誕生は、悪魔崇拝者によるものではなく、
キリスト教の威光が失われつつあるのに焦った熱心な派閥が、
民衆の信仰心を取り戻すために行ったことだった!という設定。

最初は統合失調症の話になるのかなと思いましたが、
リプロダクティブ・ライツの話でした。
侍女の物語」とか思い出した。
男児誕生でみんながワー!ってなって、
女児はゴミみたいに誰も見向きもしないあたりで、
「あれ?女性監督?女性脚本?」と思いました(女性監督でした)。

本編進行の裏で、教会の追撃をかわしながら
3人で暮らした美人家族がいました…めでたしめでたし!
という意外にほっこりする終わり方だった。

どうでもいいですが、女性器から悪魔さんコンニチワするシーン、
画面全部モザイクで悪魔さんだけ切り抜かれちゃって、
面白いジャポニカ学習帳みたいになってて笑ってしまった。

どうでもいいついでに、私はオーメン4をたぶん見てない…。