クローズアップ現代 「果てしなき“問い”の先へ 映画監督クリストファー・ノーランの世界」


出演交渉に2年かかったそうなので、
これが最後かもなーと思いながら見ました。見てよかった。
渡辺さんが監督を評して
「本当によく分かんない人」と仰っていてニッコリしました。

1作撮ると疑問がわき、それが次の作品の核になるとのこと。
TENETで生じた疑問は「それが発明されなかったことにできるのか」。

核兵器を減らすよう政府に常に圧力をかけ、
危険性を認識することが大切です」と発言しつつも、
「メッセージありきで自意識過剰になると観客を失いかねない。
(作品で)メッセージを伝えようとは思わない」と。
いまの時流でそれが言えるのは相当な強さがないと無理だ。
それと
「映画があまりに知的すぎると観客の没入を妨げてしまう」
ともおっしゃっていたが、
一度、知的なやつをやっていただきたいものです。
果たして何割の人が理解できるのか…。

オッペンハイマー」ではどんな疑問が生じたのかを尋ねられ、
「考える余裕はまだない」と答えられたのだが
さすがに笑顔に疲れが滲んでいるように私には見えた。
そこが非常に良かったですね。