カサ・バトリョ

バルセロナカサ・バトリョに行きました。
カサ・ミラから徒歩で行ける距離にあります。
仮面舞踏会がモチーフだとか、
いや海底のイメージだとか、
屋上の奇妙な隆起は剣で貫かれたドラゴンだとか、
様々な説がありますが、奇妙で美しいお屋敷です。

平面的にも、立体的にも曲線のあるドアだとか
(上下にも前後にも、うねっている)

渦巻のような天井だとか、

陰影が不思議で動いているように見えます。
生物の腹の中にいるような。

お金に余裕のある人は、
オープンより前に入れるお高いチケットを薦めます。
人の少ない状態でゆっくり見て回れるので…。

ところでこれはdisですが、近年になって付け加えられた部分、 
現在の技術を駆使したガウディルーム、
そして360度フルスクリーンでの映像パフォーマンス等々、
言っちゃ悪いですが10年も経てば古臭くて
鑑賞に堪えないものに成り果てるに違いないのに、
どうして100年を越えて美しい作品に凡才の作品をめり込まそうとするのか。 
それが凡才たる所以か。そうか。

 

タツタ


同じ日(4/17)に販売を開始した
コメダ珈琲の「鶏タツタバーガー」と



マクドナルドの「油淋鶏チーズチキンタツタ(コナンコラボ)」



どっちも食べてきました。
コメダのほうはザクザク衣に生姜醤油の濃厚ソース、
マクドのほうはフワフワチキンに酸味の効いたさわやかソース、
どっちも美味しかったですが、
酒の肴になるのはコメダのほうかな!
(鶏タツタバーガーは相当デカいので小食のひとは食べ切れないです)
(期間限定商品なので、食べに行かれる際は終了していないかお確かめください)

 

カサ・ミラ

バルセロナカサ・ミラに行きました。
ガウディがミラ家のためにデザインした家です。



外側にも内側にも直線のない、うねるような斬新すぎる意匠のため、
当時のスペインの人には受け入れられず、
不恰好なものという認識だったらしいです。
室内にも直角がなく、岩をくり抜いた部屋のようです。
うん?でもこれどうやって作ったのだ??

(ピンボケ写真のように見えますがそうでなくて、壁と天井の継ぎ目がない)

今でいうところの高級マンションで、現在でも居住者がいらっしゃるそうです。 
屋上の煙突が面白い。

 

「陰陽師0」感想


何度も映画化されている夢枕獏さんの同名シリーズが、
オリジナルのビギニング話で、またもや実写映画に。

非凡な才能を持ちながら、出世に興味のない安倍晴明
育ての親であり師でもある賀茂忠行の心配をよそに暮らしていた。
そんな晴明に興味を持った源博雅は、
彼にある相談を持ち掛ける…というあらすじ。

SHERLOCK京極堂陰陽師を足して割ったような…。
お好み焼きに焼きそばを乗せてさらに卵ものっけたぜ!という感じ。

佐藤嗣麻子監督・脚本。
「K-20 怪人二十面相・伝」以来15年ぶりくらいに監督作品を見ました。
いつの間にか山崎貴さんとご結婚なさってた。
アクション監督は園村健介さん、呪術監修は加門七海さんです。

内容ばれ

・というか呪術と言っていい技を使える人間は皆無で
 ひとり晴明だけが例外である。
 呪術よりも推理シーンが多い。というのは意外だった。
 流行りの呪術にかぶせてこないのが気骨ある。
・冒頭の平安時代の言葉、現在の京言葉っぽいな…?
 という気はしたが全く意味は分からなかった。
 もっと聞きたい。
 しかしイントネーションや喋るスピードは何を資料にしたんだろう。
・原作博雅は男性っぽさと童子っぽさの混在する人柄だけど、
 映画の博雅はベビベビちゃんだった…。
 笛吹き赤ちゃんおじさんだった…。
染谷将太さんの顔のパーツって1つ1つ個別に動くんだよな。
大河ドラマで馴染んだ平安パルクール
・推理あり、アクションあり、呪術あり、恋愛も…!
 という豪華全部乗せだけど、
 この映画のひろまさの愛は、相手が誰といても変わらずずっと愛している
 という、大勢の人の見たがる恋愛形態ではないかもな?
 嫉妬を伴わない、性愛かどうかも曖昧なやつ。
 (でも笛が吹けなくなったら生きている意味がないって言ったよね)
徽子女王を腕の中に抱いた博雅だが、
 彼も徽子女王の腕の中に抱かれ、ついでに清明の腕の中にも抱かれている。
・ラストで突然原作の晴明になったので、
 「ゼロの晴明はそんなことを言わないのではないか」という気がしました。
・最後に動物に危害を加えてない云々出ましたが、
 もしかしてヒキガエル…?そして蟲毒くんたち…?

 

 

グエル公園

バルセロナグエル公園に行きました。
ガウディの好きな歴史的建造物アクセント、
植物モチーフ、物語要素のぎゅっと詰まった公園でした。

昔は無料ゾーンもあったそうですが、
今はすべて見学有料、当日券はSOLD OUTです。
しかも人気のドラゴンの周囲は一方通行になっているので(2024年は)、
ぐるっと北へ大回りして、
展望広場から降りて来ないといけないのでした。

ところで長年トカゲだと思っていたこのニョロっとした子は、
実はドラゴンなのでした。びっくりした。

元々高級住宅街にするつもりだったそうですが
(斬新すぎて売れなかった)
園内、特に北の方は結構な勾配で
スペインのお金持ちはみんな健脚なんかいな、と思いました。

 

 

 

「異人たち」感想

 

山田太一さん「異人たちとの夏」の二度目の映画化。
アンドリュー・ヘイ監督。主演はアンドリュー・スコット氏。
舞台はロンドン、主人公が同性愛者の男性という設定になったが、
そうするとドミノのようにぱたぱたとあらすじの意味合いが変わって、
おおー、という感じでした。

脚本家の主人公は仕事に追われて暮らしていたが
ふと気が向いて子供のころに住んでいた町を訪れると
そこに父がいて…というあらすじ。

30年前の人間の同性愛に対する偏見発言あり。
家族へのカミングアウト描写あり。

ラストまでばれ

日本の幽霊話の体裁の大林宣彦監督版が好きです。
抒情的に撮られている両親のパートも、
まあ言ってしまえばミスディレクションで、
でもだからこそ美しいような。
名取裕子さん演じる女の苦悩も投げっぱなしで
ただ哀れで綺麗な女なんですよね。残酷なんですが好きです。

この映画はもっとこう、
登場人物の心に細やかに寄り添っています。
自分が同性愛者であると告白できなかった、
その後悔を現代で解消するわけです。
勿論両親は30年前の人間なので、
差別的な言葉がどんどん出る。
苦しいけど、でもそれでも愛しているので
泣いて泣いて、ハグして、一緒に居る。
代償としてゴーストストーリーの部分は霞んだけども。

冒頭、ハッピーエンドにならんかな?
と思っていたら早々にハリーが来て
「これはだめだ…」と思ったが、案外駄目じゃなかった。
原作では死者と一緒に居ると生者はどんどん衰弱していくので
それで両親はもう会わないよって言うんですけど
この映画では「あなたが前に進めないから」とかそういう理由になって、
なぜ?と思ったらあのラストのためかー!
でも明らかに主人公体調が悪くなってたよね…?
あとお母さんが、「いつまで会えるかは
自分たちでは決められない」とも言ってたのでそれを考えると
まあまあのメリーバッドエンドではないかと思います。

・大林監督版だと「なんてひどいやつだ!お前が悪い!」
 という感じでしたが、今回は「うん…まあ仕方ないよね…。
 防犯的見地から断るよね…君は悪くないよアダム」と思った。
・お父さん役はジェイミー・ベル氏。
 お父さんっぽさを出そうとして成功していたような気がする。
・ゲイとクィアにそんなニュアンスの違いが…。
・「お前が同級生だったらいじめてた」って言葉を聞いて
 それでもなお父親を愛せるのは結構すごい。
 あと英国のいじめ、本格的。
狂犬病、なくなってないよ!?英国が清浄国なだけだよ。
・ロンドンダンジョンが「ロンドン塔」と訳されていたが
 知名度を鑑みてだろうか。英国残酷史ホラー見世物小屋
 現在は移転してテーマパークみたいになってるそう。

 

色々感想


願いのアストロ(ジャンプ新連載)
東リベの和久井健さんが移籍。
ジャンプからマガジン、サンデーに移られるのはこれまでもありましたが、
逆は珍しいような。
こういうのは担当者さんや編集部、周知隅で移動するんだろうか。

うーん、反社ものか…と思いましたがラストで一変!

だんドーン
わー、複雑だけど分かりやすーい!
しかし政情メチャクチャで、よくこれで植民地にならなかったな…
という感じです。

ブンブンジャー
調達屋さんが仲間になった。
調達屋さんなだけに、そのうちに
ゲートオブバビロンてきな技を使われるのではと期待してます。

光る君へ
清少納言が推しと出会う回。
すごい可愛かったです。明日はみんな大好き香炉峰の雪。

蜻蛉日記は学生時代読みましたが滅入りましたね。
私には合わなかった。