「ノースマン 導かれし復讐者」感想


10世紀、ヨーロッパ北部。
ヴァイキングの王の息子であるアムレートは内気な少年だったが、
叔父の反乱により父を殺され、母を奪われ、
故郷を追われる。
たくましく成長した彼は、復讐を果たすべく叔父に近付くが…というあらすじ。

エガース監督の、めちゃくちゃ陰気臭いバーフバリです。
ヴァイキングの文化風習、信仰、北欧神話などに興味のある方にはすごく良いかもですが、
それ以外の方にはあまりおすすめしないです。

原典になっているのはスカンジナビアの伝承「アムレート」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88
(ハムレットの元ネタとされている)
前半はハムレットっぽいけど、
突然のゴア、ダブルヒロイン、そしてもやもやするオチ…。

全部ばれ

お母さんを助ける気満々だったが
実は主人公は性暴力によって生まれた子で、
お母さんは王を恨んでおり、叔父を唆したのも主人公の母だったという真実。
なんかもうだいたい死ぬ。

暗殺失敗したとき
ガールフレンドには残れと言って一人で逃げて、
主人公を探せ、同棲していたガールフレンドを拷問しろ、ってなって
待てー!って助けに来る流れ、変では?
最初から一緒に逃げろし。(助けに来るやつがやりたかったのだろうけど)


作中でてきた球技クナットル(クナックトレイカー)Knattleikr、
一応球を入れて点数を競う体ではあるが、
スティックで敵選手をぶちのめして
行動不能にすることに重点が置かれていて笑った。
クィディッチ…。

ところで「高貴な父親を殺された息子が成長して復讐を遂げる」って、
世界中のすべての物語のパターンの中で、
間違いなく過去現在ぶっちぎりで人気NO1のやつですね。
最近もシネコンで見ましたデューンを…
大抵途中で大筋には関係なくガールフレンドをゲットする。
男性におけるシンデレラみたいなもんかね。