「悪友」感想


榊原紘さんの歌集。

 

機内食のプリンの完成度の高さ
高尚でなくとも生きようよ

 

ひとが花ならば
手折ってゆくだろう
まずは肋骨あたりに触れて

 

たちまちに舌圧子へと移る熱
この身はやわい筒だと思う

 

あたりが好きです。
あまりメロウすぎず、サッと身をかわすような言葉選び。
今どきの歌集はみなそうなのか、
ハイキューや、おおふり、血界戦線などの二次創作短歌もありました。
SNSで、ご本人様の楽しそうな暮らしぶりが垣間見れるのも
現代歌人あるあるです。