「ビーキーパー」感想


フィッシング詐欺に遭い、巨額の金を失った老女が自殺する。
彼女には間借り人の、彼女に多大な恩義を感じている養蜂家のステイサムがいた。ドドドドド…というあらすじ。
もうこの、穏やかに暮らしていた男が実は!というパターン、多すぎて余程の傑作でないと埋もれてしまいますが、なかなかの佳作でした。モタモタせずスッスッと大ごとになっていく構成がよいです。

スーサイド・スクワッド」のデヴィッド・エアー監督。

200万ドル入ってる口座の管理を年寄りにさすな!と思いました。紙の通帳LOVE!あと誤って振り込まれたお金は、絶対に自分で動かしてはならない。

ラストまでばれ

開始してすぐに終わりそうな雰囲気だったが、だんだん敵が大物になっていくのはワクワクしました。そう、なんか上の方は、コネと人脈で全部つながっていて、依頼を断れないみたいなのある。
元CIA長官が指を折られて一発退場したの、笑ってしまった。痛みに弱い!あんまり現場勤務しないうちにスピード出世したんだね。

夫の人脈を引き継いだのだろうけど、でも大統領まで務める胆力があっても母は息子を盲目的に愛するのだな。
元教師で慈善団体の理事まで務めても息子を溺愛して娘には塩ってエピソードがあったので、これは意図的だと思います。どちらも息子を亡くしたし。    
しかしあの息子、FBIの偉い人を撃ったメリットがよく分からないし、ましてや母を撃とうとしたのはもっと分からない。パニックになってめちゃくちゃなことをする人はいるが、あんな感じのアホアホのアホですよということなのか?

養蜂家って、ホームズ以降、有能な人の老後の趣味になりがちよな…と思ったが、「ビーキーパー」という地位だった。独立組織で命令系統がないってのは、ちょっと怖いな。予算取りとかどうなってるんだろう。あと後継のビーキーパーが快楽殺人者みたいなザコだったのは、昨今の人材不足ゆえだろうか…。