「ハンガー・ゲーム0」感想

 

富める都市キャピタルが、他の貧しい12の地域を従えるディストピア世界で、貧しい12の地区の少年少女が殺し合う様を富裕層が眺めて楽しむというハンガーゲームを描いたシリーズ。
その前日譚にあたる映画。若き日のスノー大統領が主役。

食料にも困るほど没落したスノー家出身のコリオラヌスはしかし名家の矜持を失わずにいた。
富裕層の学生が通うアカデミーで成績優秀者がハンガーゲームのメンターを務め、自分の担当を優勝させるという新しい試みに参加させられる。
コリオラヌスが受け持ったのは、歌を歌って日銭を稼ぐ流浪民の少女だった…というあらすじ。

ヒロインはスピルバーグの「ウェスト・サイド・ストーリー」でマリア役を演じた女性。当たり前だけどバチバチにうたがうまい。
ヒロインの歌に惹きつけられるシーンが何度もあるので歌は肝要。
あと3時間近くある作品なので、長編小説一本読んだくらいの没入感。
前作は知らなくてもまあいける。

 

注意点

ゴ…リが一瞬カサカサする。
げろあり。
蛇が苦手な人にはきつい。

 

ねたばれ

 

 

善悪の間で揺れ動くコリオラヌスは魅力的だった。
上半身裸シーンが多くて、ティーン向けアイドル映画か?と思った。

何をきっかけに親友を売ると決めたのかよく分からなかった。
最初からずっとそのつもりだったのかと思ったがそうでもないようだ。
あとヒロインがどうなったか気になったので検索したが原作でもそこははっきり書かれていないそう。生死不明。

タイガレスがのちにカットニスのスタイリストになるとか鑑賞中は全然気付かなくて、あとであーなるほど!と腑に落ちた。大統領とはつらい決別があったんだろうな。

スポンサーによる差し入れシステムがまだお試しの段階で、技術的な欠陥からドローン爆撃攻撃になるのは結構笑ってしまいました。