タイカ・ワイティティ監督
ワールドカップ予選で0対31という壊滅的な敗北を喫した
世界最弱のサッカーチーム、アメリカ領サモア代表。
そこに、問題行動で左遷されたオランダ人監督が赴任し、
互いに影響を受けながら奮闘するという、
事実を基にしたコメディ映画です。
主演マイケル・ファスベンダー。
ゆるい感じのコメディ映画が好きな人はハマると思う。
タイカ・ワイティティ監督の本来の持ち味に近い。
(もっとゆるくて、もっとシニカルだと思うけど)
エンドロール後におまけがあります。
内容ばれ
サモアについて何も知らなさ過ぎて恥ずかしいですが
独立国サモアとアメリカ領サモアに分かれていることすら
知りませんでした。
当然ファファフィネのことも、
敬虔なキリスト教信者が多いこともなんも知らんかった。
映画とは全く関係ない話。
あるスポーツの名門校にいたひとからじかに聞いた話ですが
全国大会常連校だったそのチームは、体罰上等
しごき上等、先輩の命令絶対服従だったが
その人の代でそういう常軌を逸した体制を全廃したらしい。
そうすると、なんと全く勝てなくなったとのこと。
スポーツ、とくに団体競技というのはそういう面があります。
おいつめられた白色人種の初老の男性が
ピュアな島民に癒されて、人生を見つめ直す…
みたいなやつにならずギリで踏みとどまっているのは、
監督のバランス感覚だと思います。
会長のセリフ、私たちはあなたから学びたい、
でも我々が下だとは思ってないです…みたいな気持ち、
世界すべての教育、指導、師弟関係、の場に行きわたれー。
ただ監督の娘の事故死エピソードを入れるなら
(留守電のエピソード、シビルウォーのやつやね)
スカウト成功した選手が目の前で
車にはね飛ばされるコメディシーンは採用すんなし…。
サモアのお母さんのスリッパしばきは絶対入れないといかんのか?
国の伝統的な何かなの?