「酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話」感想


松本俊彦さん
横道誠さん

アルコール依存症の文学研究者と、ニコチン依存症の精神科医が、依存症についてやりとりする往復書簡集です。
松本さんは依存治療が専門分野、横道さんは発達障害、鬱、アルコール依存症の当事者で、どちらも知識量がすごく、けれど書簡形式なので気軽に読めました。
治療薬、自助グループ、時事問題のことなど色々。

・依存症は緩慢な自傷行為である場合もあり、そのケースでは軽率に依存症治療をすると本人が死ぬこともある。
・結局は人間と人間のつながりが大事。

という2点になるほどなあと思った(私は)。
人間は孤立させると、肉体は健康でも精神がやられちゃって肉体を壊してしまうの、不思議ですね。
何だろう。人格の悪いのを淘汰するシステムなのか?(コラコラー!)

違う人のインタビューで終わるという謎の締めだった。
お二人の対談とかではないんだね。